インフルエンサーマーケティングを成功させるキャスティングとは
今や本場アメリカだけではなくソーシャルWEBマーケティングの主流となりつつあるインフルエンサーマーケティング。
なぜそれほどインフルエンサーマーケティングが多くのマーケターから必要とされているのか、またマーケティングを成功させるためにはどういったインフルエンサーをキャスティングするべきなのか。
この2点を世界的なWEBマーケティングエキスポである”PUB CON 2017″で発表された情報や数字を基に解説する。
アメリカをはじめとする世界のインフルエンサーマーケティングのトレンドと現状

世界的なWEBマーケティングエキスポである”PUB CON 2017″で紹介された数字によると、インフルエンサーマーケティングがもたらす特徴的な効果は以下のようなものがあるとされている
- インフルエンサーをキャスティングしマーケティングを行うと1ドルの費用に対して6.85ドルになって返ってくる
- インフルエンサーマーケティングは他のマーケティングに比べ11倍の効果を見込むことができる
- インフルエンサーマーケティングは1ドルの費用に対して6.85ドルになって返ってくる
- アメリカの71%のマーケターが他のWEBマーケティングよりも優れていると回答した
またこれらのSNS、オーガニックからの流入はSEOとしてのインパクトも与えることがすでに証明されている。
キャンペーンが終了した後も数字グラフの通り、緩やかであるがオーガニックサーチの数字が良化しているのが見て取れる。
これらの要素がインフルエンサーマーケティングが高く評価されている要因といえるだろう。
では実際にキャスティングする際にはどの点に留意するべきなのか

インフルエンサーをキャスティングするにあたり、まずはいくつかのポイントを抑えなければいけない。
そのポイントとは
- まずはキャンペーンのゴール設定を行う。
- インフルエンサーのキャスティング費用を含め予算を決定する
- インフルエンサーにキャンペーン内容を伝え共有する
- キャンペーン終了後の顧客への追跡戦略を決定する
これら全てがインフルエンサーマーケティングを行うにあたり必要なポイントだといえる。
それぞれの中身を見ていくと以下のようになる。
キャンペーンのゴール設定を行うとは
何よりもKPI設定を行うことは重要である。KPIとは(Key Performance Indicatorsの略)業績の評価指標のこと。
KPIはそれぞれ商品やサービスごと、またクライアントごとにも変わっていくもの。
KPIによく設定されるのは
- CV(コンバージョン)
- ソーシャルメディアのオーディエンスの成長(view数やセッション数もこれらに含まれる)
- リターゲットのセッション数
- メールアドレスなどのリード獲得
- ダウンロード数など
インフルエンサーをキャスティングする前にKPI設定は済ませておくべきである。
続いて行うべきは予算の決定である。
インフルエンサーのキャスティング費用を含め予算を決定する
KPIを設定した後は、そのキャンペーにかかる費用(インフルエンサーのキャスティング費用を含む)を概算するべきである。
キャンペーンの予算を設定し、その中でインフルエンサーのキャンペーンにいくら支払い、プラットフォームへの支払いにいくら最大で必要かを知っておくべきである。
これらの行動を済ませておかないと、キャンペーンに対して十分な見返りを手にすることができない場合がある。
インフルエンサーにキャンペーン内容を伝え共有する
そして次が最も重要なポイントになるかもしれない。
キャスティングしたインフルエンサーに今回のキャンペーンの内容を理解させ、十分な共通認識を持っておくべきである。
その共有しておくべき内容とは
- クライアントのブランド概要
- コンテンツの内容(ブログ、ビデオ,SNSのポストなのかなど)
- 競合相手の情報
- SEO表示を狙うのか(キーワードでの上位表示orランディングページなのか)
これらの点を十分にインフルエンサーと共有、理解が深まっていないと、十分な内容にならずキャンペーンとして満足できる結果を得ることができない。
最後はキャンペーン成果の追跡方法を決める
キャンペーンを行う際に最後に顧客に表示する内容を決めておく。
その内容とは
- アフィリエイトURL
- Bit.lyやgoogleURLで作成した省略URL
- クーポンコードなど
以上これら4ステップがインフルエンサーをキャスティングする前に抑えておくべきポイントである。
この4つのポイントはどれもインフルエンサーマーケティングに欠かすことのできないポイントであり、十分な準備を持ってキャンペーンを設定すると良い。
キャンペーンの内容については一切妥協する必要がない。
アメリカではSNSにインフルエンサーが投稿する際にもタグの付け方、ポーズや商品の見せ方や背景の指定など事細かに決められていることが多い。
それによりブランド概要や商品、サービス内容を正しく顧客やインフルエンサーのフォロワー達に正しく伝えることができ、炎上やネガキャンペーン化する可能性を著しく減らすことが可能となる。
それでは実際にインフルエンサーをキャスティングするにあたり、どのような人物が効果的でキャスティングするのに価値があるかについて見ていく。
どのような人物がキャスティングするのにふさわしいのか

やはりインフルエンサーマーケティングにおいてどのような人物をキャスティングするかは大事なファクターである。
すぐに思いつくのが有名な女優やモデルなどのセレブリティと呼ばれる人たち。
もちろん彼ら( 彼女ら)は第一候補に上がるケースが多いが、そのほかにもセレブリティにも劣らない影響力を持つ、エンゲージメントを起こすことができるインフルエンサーたちは存在する。
セレブリティに負けないポテンシャルを持つキャスティングするべきインフルエンサーとは
キャスティングをするべきインフルエンサー達は以下のようにあげることができる
- 製品の開発者や技術者たち
- ブランドのPRを担うアンバサダーたち
- クライアント企業内で働く従業員たち
- 女優やモデル、スポーツ選手などの有名人たち
- マイクロインフルエンサー
ここで注目するべきはマイクロインフルエンサーというキーワード。
マイクロインフルエンサーとは特有のコミュニティ内で強い影響力や拡散力を持つインフルエンサーと呼ぶ。
例えるならチェスのチャンピオンの名前を挙げることができる人は限られているが、チェスのファンにとってはチャンピオンがどう行動し、どんなアイテムを使って、どのようなファッションをしているかを知りたいもの。
このように特定の分野で影響力の強い人物をキャスティングすることにより、その分野でマーケティングをすればセレブリティに引けを取らない影響力を発揮することができる。